Detecting causality in complex ecosystems | Science (2012)
GEORGE SUGIHARA , ROBERT MAY, HAO YE, CHIH-HAO HSIEH , ETHAN DEYLE, MICHAEL FOGARTY, AND STEPHAN MUNCH hl.icon
相関がなくとも因果は存在しうる
複雑な生態系において、これはどのように検出することができるか?
しかし、この手法は変数が独立であることが重要な仮定となる
しかし、決定論的な動的システムにおいては、ある変数の情報が他の変数に冗長に反映されている
つまり、特定の変数だけ都合よく取り除くことはできない
生態系は、以下の重要な特徴を持つ
生態系のダイナミクスにおいては、弱〜中程度の結合が一般的
検出が難しい
種同士のみの関係性のみならず、気候といった外部からの影響も受ける
疑似相関の危険性
注意点
2つの変数が同期している場合、適切に因果関係を調べることができない
たとえば、変数XとYの時系列変化を考える
変数XはYに対して影響を持つ(X→Y)が、変数YはXに対して影響を与えないとする
X→Yの影響が小さい場合であれば、CCMによって
X→Yはあるが、 Y→Xの影響がないことを検出することができる
しかし、X→Yの影響が大きい場合は
X→Yだけでなく、本来存在しない Y→Xの影響を”検出”してしまう
これはXからYへの影響が大きすぎて2つの時系列がシンクロしてしまうことが原因